第4冊(販売中)
第4冊には中国北宋の経済、金融、お金(貨幣)の世界の内幕が見えてくる。
探偵役は、趙不尤に代わり、取引仲介人「牙人」の「牙絶」馮賽。官吏の給料十万貫(一貫=千文)が金庫蔵から、奇妙な形でなくなる。それを仕掛けた人物。朝廷から、百万貫の融資を受け、その返済が滞る。舞台は、揚子江中流の大銅鉱山まで、そして、そこで鋳造された新銅貨十万貫の汴河輸送。西夏と戦火を交える北西地方へと展開する。
目 次
表紙写真説明
第3冊・第4冊主な登場人物一覧
銀の巻 百万貫事件(承前)
第七章 塩鈔・茶引・臨時収入
第八章 「五番目の弟」
第九章 母銭
第十章 賭ける
第十一章 夫の追い出し・二重罠賭博・点前
第十二章 毒殺
第十三章 烏(からす)夜啼
第十四章 芝居・替玉
第十五章 路上であった人物
第十六章 夜中・小指
銅の巻 飛び去り銭事件
第一章 政府保証手形
第二章 河中府・腹痛
第三章 広寧監
第四章 至急便
第五章 杏の花・偽銭
第六章 銀谷園・金明池
第七章 江州・応天府
第八章 明礬・竹の杖・なくしたお金
第九章 義弟・南郊外・判事府
第十章 長官・下僕・老銅工
第十一章 都水丞・門吏・銭監
第十二章 砕氷船・夜の市・藤棚
第十三章 跛・耳飾りの穴あけ・河豚毒
第十四章 考城・麦稍巷
第十五章 馬の置き忘れ・白い襴衫
第十六章 範楼・梅船
第十七章 本物の銅銭・偽金
第十八章 飛ぶ銭・書生
あとがき 金錯刀