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宏河書房は「株式会社ヒロガワ」の出版部。 宏河書房は、中国の文学・歴史・思想・哲学・文化・民俗などを中心とした出版活動を行っています。
当たるも八卦外れるのも八卦」と日本でもよく知られた『周易』。そこで記録された「事件」は、孔子をあげるまでもなく、一般民衆にも親しまれ、後に『封神演義』の題材にも取り上げられ、日本の江戸時代「忠臣蔵」のように、善し悪しは別に手を変え、品を変え、演じられ、絵画や小説などで描かれ、人々の心に深く入り込んでいる。
数学の多変数関数z(x,y)で, zは位置、x(t), y(t)が時間で変わる、物理学にも広く応用できるやり方で、『周易』を見直してみると、サイコロやコインを投げて、己(おのれ)の運勢を「観る」だけの存在ではなくなる。
中国最高傑作絵巻「清明上河図」(宋・張擇瑞作)。『水滸伝』と同時代の「北宋王朝」の都汴京(べんけい)=現在の河南省開封市の東南、東水門と虹橋、汴河沿い。虹橋にいままさにぶつかりそうな貨客船を絵巻の中心に据え、「謎」の事件が事件が続々と起きる。
北宋王朝の都・汴京の東南。橋にいままさにぶつかりそうな貨客船が、一連の謎の出来事が起きる引き金となる。約九百年前の北宋・宣和三年(西暦1021年)清明の日の事件。この事件が小説全体の核で、その事件の目撃者として、絶えず語られ、一連の事件との関連が暗示される。
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『清明上河図』は中国史上最高傑作であり、北宋末期の開封の繁栄を緻密かつ克明に描いている。絵巻の800人以上の人物を眺めると、かれらの名前や家柄、人生の出会い等を想像せずにはいられない。北宋王朝は繁栄していたものの、絵巻に描かれたあとまもなく、崩壊してしまった。
冶さんは、その絵巻上の824人に名前を付けて、登場人物として物語に織り込み、二次元で出できた824人を三次元、さらには、四次元へ立体的に蘇らせる。
名古屋大学出版会(2016年)。【本書内容】東アジア在来秩序を揺るがした明治日本の登場から、琉球、ヴェトナム、朝鮮、チベット、モンゴルへと続く属国・藩部の危機と再編を通して、現代中国の原型が浮かび上がる過程を詳述、万国公法などの翻訳概念の変容を手がかりに、誰も描きえなかった「中国」誕生の全体像に迫った渾身作。
名古屋大学出版会(1992年)。【本書内容】中国現代化の先進地帯である江南デルタの市鎮に焦点を当て、立地条件、歴史的基盤、社会統合の特質、集落システムの形態、商品市場の存在形態等を、実地調査を踏まえて、多角的学際的に究明し、もってそのエネルギーの根源を明らかにする。
名古屋大学出版会(2020年)。【本書内容】朝貢体制論を超えて ——。「天下を統べる皇帝と朝貢する蕃夷諸国」という美しい理念の外形を辛うじて保っていた明代の通商外交体制も、海と陸の辺縁からの衝撃で転換を迫られ、やがて清代には互市が広がっていく。西洋とは異なる「もう一つの自由貿易」への構造変動を、日本の役割も含めて跡づけ、新たな歴史像を実証する労作。
名古屋大学出版会(2015年)。【本書内容】人口爆発、商品経済化、人とモノの移動の激化に伴い急増した犯罪は、清代中国をどう変えていったのか。犯罪、警察、監獄の実態を初めて包括的に描きだし、中国近世社会史の大きな欠落を埋めるとともに、その独自の治安システムの展開を捉えて世界史のなかに位置づけた瞠目の成果。
岩波書店(2015年)。【本書内容】日本人がこよなく愛する白楽天と柳宗元.政争の荒波に翻弄された新進科挙官僚でもあった二人の詩人の,一方は高位と長寿に恵まれ,他方は志半ばで流謫のうちに没した.激動の中唐を生きた,ほぼ同齢の詩人の生涯と心の軌跡を,詩文の平易な現代語訳で味わい,対照的な二人の生き方に共通点と彼らを支えたものについて考える.
発行元 創文社(2015)。【本書内容】中国古代の出土文字史料、とりわけ戦国末から魏晋にかけての簡牘ならびに石刻を対象にした研究。素材としての出土文字史料、中国古代における書写材料の変遷、居延漢簡の研究業績などに焦点を当てた論考を収録する。
繁栄の終わりに生きた人々が、危機を
目前にした過酷な運命にどう立ち向かったのか?
人々がなにに喜びや悲しみを感じ、どんな決断選択をしたか? 最長級歴史推理小説『824人の四事件事件簿』は、この物語を描きます。
ついに日本上陸、最長級歴史推理小説 宋・張択端による最高傑作絵巻「清明上河図」をベースに、絵巻上の824人に名前をつけて、 「命名なければ存在しない」という漢字世界でなければ生まれない歴史推理小説が誕生した。
二 次 元 、三 次 元
さ ら に 四 次 元 へ
宋・名画「清明上河図」を立体的に蘇らせた歴史推理小説『824人の四次元事件簿』